慈いつくしみ、つまり、父母が子供に注ぐような愛情の心。相手の成長を願う心。
悲相手の気持ちに同情し、悲しみや苦しみを分かち合うような心。自身の悲しみ、苦しみと思う心。
喜相手の幸せを自分の幸せのように感じ、ともに喜びを分かち合うような心。自身の幸せ、喜びと思う心。
捨すべてのものに対する執着を捨てようとする心。失いたくないという気持ちから離れようとする心。
仏教では、この四つの心を分け隔てなくすべての人に対して常に持つことが菩薩の精神と説いています。「四無量心」と言います。
お互いにこのような心を持ち合うことが、お互いの幸せにつながるとされています。
自分の存在は相手があってこその自分であり、自分を成長させてくれるのは無数の相手です。四つの心を無量に持つことが必要となります。
十輪院 住職 橋本純信
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