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こころの便り
2014/06/23
かざぐるま

「私の心は貴方の腕の中 貴方の心はきままな風ね 貴方の言葉に心乱れて とまどう私はかざぐるま 回れかざぐるま 回れかざぐるま いつまでも・・・」これは松山千春の歌う『かざぐるま』です。女性の切ない思いが語られています。それと共に貴方に生かされていると言う気持ちが伝わってきます。


かざぐるまは子供のおもちゃのようですが、大人が見ても何かそこにいろんな想いを込めてしまう不思議な力を持っています。


古くよりかざぐるまは先祖供養の供具として使用されてきました。特に先だった幼子の墓に多く使われています。勢いよく回る様子が元気だった頃の姿と重なり、またあの世でも元気でいて欲しいという親の期待の表れであるかも知れません。


かざぐるまは風というみえない力で回ります。回ると言うより回らされているといった方が正しいです。風がないと回らない、動かない、魂の抜けたようなものになります。


私たちは「生かされている」という表現をよく使います。多くの人々によって支えられ、見えない力、即ちほとけ様の力によって生かされているといいます。風もほとけ様の力も眼には見えません。しかし、あるのです。ほとけ様の力とは宇宙の摂理と言い換えることができます。私たちは大きな自然現象の中で生かされているのです。


見えない力で生かされている私を見えない風の力で回っているかざぐるまに重ね合わせてしまいます。まわれ かざぐるま いつまでも 元気よく

十輪院 住職 橋本純信