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こころの便り
男と女の物語
艶やかに歩むその姿 人を惑わす罪深し
淫の網に寄り添えば 心身ともに出で難し

行住坐臥の眺めしは 媚を巧みに漂わせ
無知の愚人は心まで 哀れ空蝉に酔い耽る

刀剣をとりて敵陣を 苦もなく破る勇者すら
女賊に遭えば忽ちに 魂までも損なわる

毒蛇の炎恐るべし されど捕らえん術はあり
女色の人を惑わすは 触るればその身の破滅なり

赤く焼かれし黒鉄を よく目の中に入るるとも
心の駒に鞭打ちて 女色に遠く離るべし

知恵ある人は心して 女と見じと努むべし
相見るならばその時は 母子の如くに思うべし

これは『大智度論』というお経に出てくる釈尊の言葉です。釈尊が弟子たちに戒めの心をこめて説法されたのですが、今の時世にあってもなかなか言い得て妙であります。

私をはじめ世の男性方、お心当たりがあってか、なかってか、なるほどな、と思われるのではありませんか?昔も今も変わらぬ「男と女の物語」であります。

夜の町を歩けば女色に溢れ、本を読めばポルノ小説、テレビを見れば不倫ドラマが花盛り、いやぁまったく右を向いても左を見ても女・女・女、男・男・男であります。こんな世の中に生まれて来た私たちは幸せなのか、不幸なのか。

でも今のこのような風潮は決して良くはありません。何かが欠けているのでしょう。医学は日進月歩で不治の病といわれる癌をも征服しようとしています。しかし、心の病気はどうでしょうか?益々増えていると言わざるを得ません。とくに女病は昔からこれを治す名医はいないと言われます。

けれども世の殿方たちよ、もう一度最初の釈尊の言葉をとくとお読みくだされ。女病の名医は釈尊であります。心の病気もやはり釈尊の教えの中にその処方箋があるのです。 ご期待あれ!