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こころの便り
数珠(じゅず)
皆さんは数珠をお持ちでしょうか? お盆、お彼岸の墓参時やお葬式、法事の時に使っておられますか?

最近は若い人たちがブレスレットのような感覚ではめているのをよく見かけます。若者だけでなくいろんな人がお守りのような感じで手首に着けています。中にはネックレスのように首に掛けている人も見かけます。本来、数珠はどのような意味があるのでしょうか?

数珠はもともとインドのバラモン(カースト最上位の祭司階層)が使っていたもので、原語で「ジャパマーラー」(念誦の輪)といいます。ヒンドゥー教、ジャイナ教、イスラーム教、仏教それにカトリック教でも用いられるようになりました。カトリック教では数珠のことをロザリオ(rosarium)といいます。これは原語を「ジャパーマーラー」(バラの輪)と読み違えたことによると言われています。

いずれにしても数珠は佛や神を礼拝するときに手に掛けて、数を数える道具として世界中で広く用いられています。

仏教では、珠の数は108個が基本です。これの10倍、あるいは半数、四半数などの数を用います。108を数えることは人間の108の煩悩を断じることを表します。佛、菩薩の前で称名やダラニ(保持力増進法)を唱えながら珠を一つずつ爪(つま)繰ります。

珠は、菩提樹の実が最大の功徳があるとされますが、ハスの実や白檀、水晶、メノウなどがよく使用されます。最近はいろんな種類の珠が使われ、プラスチックのものもあります。

以上のように本来、数珠は数を数えるためのものでしたが、仏教では数珠は儀礼、礼拝時の必需品になっています。神聖な意味合いを持たせ、念力を強めるために数珠を擦るということもあります。

数珠はかならず左手に持ちます。右手は佛の手、左手は衆生(人間)の手です。両手を合わせる時に左手を清浄にするためと言われています。数珠は決して首に掛けるものではありません。